Go smoking 友の会 会長 佐藤 良一
1946年東京都生まれ
このサイトの会長です。
近年の喫煙を取り巻く環境の激変に対して、喫煙環境を考えることを目的として2003年に『Go smoking 友の会』を設立。
現在に至る。

<はじめに>

来たる参議院議員選挙に候補者を擁立したおもな政党・政治団体12団体を対象に「喫煙環境施策について」と題するアンケート調査を実施したところです。各党からの回答は、6月末日までにすべて揃いました。2千数百万人のスモーカー諸姉兄(全員有権者!)の投票の参考になればと考え、このほどその全回答を公開するものです。

私たちの問いは、もとより明快でした。タバコを吸っていいの、いけないの? 「10万人死亡説」は本当なの? 人命と財政のどっちを優先するの?

各党の回答を見ると一目瞭然、誠実に答えようと頑張っている党もあれば、本質的な議論を避けている党もあり、何を言っているのかよくわからない党もあります。建前として「たばこ規制枠組条約」は支持したい、しかし喫煙者の票も欲しい、とはいえ「受動喫煙」のあれこれも軽視できない――。結果、こちらが設けた選択回答を黙殺し、自由記入欄のみに対応した党も多くみられることになりました。完全な無回答もまた、一つの意志表明とみてよいでしょう。

回答の選択肢
  1. 早急にタバコを販売禁止にする。
  2. 我が国独自でタバコの安全性を徹底検証してから結論を出す。
  3. タバコは嗜好品なので、喫煙者と非喫煙者の共存を目指す。
  4. 『健康増進法』等に則った現状の喫煙環境施策で問題ない。
  5. 喫煙環境に関わる問題は社会問題に値しない。

趣旨説明と回答用紙のPDFはこちら。

特筆すべきは「喫煙者と非喫煙者の共存を目指す」との回答を5つの党から得られたことです。「共存」を謳う以上、その党は充分な喫煙環境の整備を進める施策を採らなくてはなりません。喫煙が庶民の楽しみの一つと考えれば、タバコ税の税率も無視できなくなる筈です。

また「早急にタバコを販売禁止にする」の回答が無かったのは、どの党も「10万人死亡説」に確証を持てないと判断できます。

7月11日、どの候補者・党に一票を投じるか。喫煙者にとっても非喫煙者にとっても、今回のアンケートは重要な目安になると自負します。
なお、投票所は全面禁煙です、今のところ…。

<本題>

まず、選挙を控え、どの党も質問やアンケートが多数寄せられていると推察できた。
そのような中、回答期日を守ってくれた党には敬意を表す。それ以外の党はアンケートの存在自体を知らず「いつ送りました?」が常套句だった。配達証明郵便が功を奏したのか、先方の受取日を知らせると変化する対応姿勢が面白かった。

● 締め切りを、守った党(到着順)
たちあがれ日本 / 日本創新党 / 日本共産党 / 自由民主党
● 締め切り後、催促で回答した党(到着順)
国民新党 / 民主党 / 社会民主党 / 公明党 / 新党改革
● 締め切り後、電話で回答した党
幸福実現党 / 新党日本
● 蕎麦屋の出前で、回答ナシの党
みんなの党

民主党

アンケートの趣旨と関係なく、毒にも薬にもならい回答。
“関係各位のご理解を得ながら、云々”、とあるが、喫煙者は関係各位のテッペンだ。今後は、「Go smoking 友の会」の意見を尊重するように願いたい。


選択回答:(なし)

自由記入:
たばこ規制枠組み条約の趣旨に沿って、関係各位のご理解を得ながら、職場での受動喫煙対策など各施策を進めていきたいと考えます。

自由民主党

自由記入欄の文章は『自民党政策集』と同一内容。
喫煙環境を、まじめに考えるだろう、と推測。
ただ、「喫煙環境」とすべきを、「禁煙環境」とするのは遺憾。


選択回答:(なし)

自由記入:
たばこ税については、たばこと健康に関するあらゆる総合的な検討、葉たばこ農家、たばこ小売店等への影響も勘案した十分な検討が必要であり、中途半端な議論のままでたばこ税について引き上げを行うことは適当ではないと考えます。禁煙環境について今後とも検討を重ねてまいります。

公明党

「共存」の意味をきちんと認識しているのであれば期待する。


選択回答:
3 嗜好品なので、喫煙者と非喫煙者の共存を目指す。

自由記入:(なし)

日本共産党

自由記入欄を読む限り、共産党は “1, 早急にタバコを販売禁止にする。”を選ぶべき。WHOや先進国、云々を持ち出されると、幼稚性を覚える。ところで、市田氏がタバコ増税に反対している記事を読んだ記憶がある。


選択回答:(なし)

自由記入:
たばこには多くの有害化学物質が含まれており、がんや心臓・脳血管の病気、早・流産などを引き起こす危険があること、また、たばこの点火部から発生する副流煙が、たばこ自体やフィルターを通して吸引する主流煙よりも、多くの有害物質を含むことが明らかになっています。
社会問題として、たばこの害から健康を守る取り組みを進めることが 必要です。御承知のとおり、2003年の世界保健機関(WHO)総会では、「たばこ規制枠組条約」が、加盟国の全会一致で採択され、翌年、わが国の国会でも承認されています。
この間、日本政府は、自動販売機規制や被害が少ないと誤解されるパッケージ禁止などについて規制緩和を要求し、"先進国でたばこ対策に最も消極的な国"と批判を受けてきました。大本には、JTの利益のために国民の命や子どもの未来を犠牲にすることを省みない、「売らんかな」の営業姿勢があります。
受動喫煙からの保護、警告表示、広告の規制、未成年への販売禁止、教育プログラムの開発と実施など、総合的な対策をいっそう進めていくことが求められます。

国民新党

「10万人死亡説」に擬を呈しているのと、”タバコを吸う権利は国民の基本的人権です。”の言い切りは評価する。監督官庁は、国会で決めたことを履行するだけの役割なので、国会でしっかりと自由記入欄の意見を反映してほしい。


選択回答:
3 嗜好品なので、喫煙者と非喫煙者の共存を目指す。
4 『健康増進法』等に則った現状の喫煙環境施策で問題ない。

自由記入:
「補足」佐藤会長のご趣旨は良く理解でき同感です。
(タバコの監督官庁は、税金に関しては財務省・国税庁、国民の健康に関しては厚生労働省が担当しています。)

「喫煙を原因とする死者が毎年10万人以上」と言われますが、これに対する正確なデーターの確認はできません。また、喫煙環境施策についての(国民新党の)公約はありませんが、喫煙者は、タバコを通じて税金を多く支払い。その上、肩身の狭い思いで喫煙していますが、喫煙者自身はもっと積極的にいろいろと主張するべきものは主張してもいいのではなかろうかと考えます。マナーを守り、タバコを吸う権利は国民の基本的人権です。

社会民主党

政策について伺ったのに、”・・・と思う” の意思表示はいかがなものか。また、分煙と受動喫煙について別個に書くのは理解に苦しむ。テキトーに書いたのだろう。


選択回答:(なし)

自由記入:
「販売禁止」まで言及するつもりはないが、分煙の徹底がきちんとなされる必要がある。
また、受動喫煙にならないような防止策が必要だと思う。

新党改革

代表の舛添要一氏がテレビのバラエティー番組で「タバコ吸っても何もいいことありませんから、皆さん、タバコを吸うのはやめましょう」と言っているのだから、選択回答で、「3」はあり得ない。


選択回答:
3 嗜好品なので、喫煙者と非喫煙者の共存を目指す。

自由記入:(なし)

みんなの党 (蕎麦屋の出前)

3回にわたって、回答がないと、「タバコは社会問題ではない」という考えで処理することを説明した。その度に、連絡しますとの返事。最終的には、趣旨とアンケート用紙をFAXで再送せよ、すぐ答える、と言うのでそうしても返事ナシ。翌日念押しで、みんなの党は「タバコは社会問題に値しない」、と言う考えで処理しますね。と、FAXを送っといた。ゴースモを舐めてる。


選択回答:
5 喫煙環境に関わる問題は社会問題に値しない。

自由記入:(なし)

回答する、という約束を電話で頂きましたが、結局、届きませんでしたので、5の「喫煙環境は、社会問題に値しない」が、「みんなの党」の考えとしました。

たちあがれ日本

6月15日、まっ先に回答してきた。じつは回答は皆無ではないか、と言う不安が本部にあった。この党の組織や体制は知らないが、即断力は政党に必要だ。「共存」の重みを確実に実行して欲しい。


選択回答:
3 嗜好品なので、喫煙者と非喫煙者の共存を目指す。

自由記入:(なし)

幸福実現党

電話で回答した珍しい党。アンケートの存在も知らなかった様子。
以下の回答は、電話による伝言。


選択回答:
5 喫煙環境に関わる問題は社会問題に値しない。

自由記入:
喫煙環境施策については、立候補者の考えに任せている。
党としての考え方は、「喫煙環境に関わる問題は社会問題に値しない。」でいい。
(電話による回答)

日本創新党

選択回答と自由記述に齟齬がある。例えるなら、「アブナイ野犬と住民は共存します」みたいな論理。ちなみに、自由記入欄の文は同党の、〜私たちの理念と政策〜 からの引用。タバコの大幅増税と規制強化を明言して、喫煙者にケンカを売っている態度は評価する。


選択回答:
3 嗜好品なので、喫煙者と非喫煙者の共存を目指す。

自由記入:
莫大な社会的損失を引き起こしているタバコに対して、大幅な増税や規制強化をし、喫煙に由来する多くの疾患の発生抑制をめざします。

新党日本

電話で事情説明しても対応者が判断できず、政策秘書と電話(ケータイ)でやりとりをして確認した。政策秘書は多忙を理由に「『げんだい』を読めば、田中代表のタバコに関する考えが判る。以上。」みたいな返事。一次情報を要求している意味を理解してもらえなかったようだ。いまどきマスコミを信用しろ、というのにはタマゲタ。


選択回答:(なし)

自由記入:
喫煙に関しては『げんだい』を読めば、田中代表の考えが判ります。
(政策秘書による電話談)

*本部注:新党日本は、今回の参院選に候補者をたてていません。

<まとめ>

(到着した回答原本PDF版は、こちらから)